Invader(インベーダー)は、フランス出身のストリートアーティストです。
1970年代後半から1980年代初頭にかけて大流行したビデオゲーム「スペースインベーダー」にインスピレーションを得たユニークなスタイルが世界中で注目を集めています。
日本でも数多くのストリートアートを行っており、渋谷の「鉄腕アトム」や「スペースインベーダー」が有名です。
この記事ではそんなInvaderについて詳しく紹介します!
アート好きの友達に話したくなるInvaderに関する豆知識や雑学も紹介しています。
ストリートアーティスト「invader」プロフィール

アーティスト名 | Invader |
出身地 | フランス、パリ |
活動地域 | パリ、ロサンゼルス、香港、東京など |
生年月日 | 1969年(正確な誕生日は公表されていません) |
SNSアカウント | @invaderwashere |
webサイト | Invader |
Invaderは匿名で活動しており、素顔や本名を公開していないため、その背景にミステリアスな部分があります。
Invader読み方は?
Invaderは「インベーダー」と読みます。
Invaderはいつから活動している?
Invaderは1990年代後半から活動を始めました。
1998年、彼がパリで最初の「スペースインベーダー」のモザイクアートを街中にボムしました。
インベーダー有名になったのはいつ?
インベーダーが有名になり始めたのは、1990年代後半から2000年代初頭にかけてです。
特に1998年、彼がパリで最初の「スペースインベーダー」のモザイクアートを街中に設置したことが大きなきっかけです。この作品は人々の注目を集め、彼のユニークなアプローチが話題となりました。
インベーダーはシェパードフェアリーと同じ世代に注目を集めておりインベーダーもシェパードフェアリーも2000年代には国際的な名声を得ています。

Invaderの特徴
主にモザイクタイルを使ってピクセルアートを作成しています。
都市の壁や公共スペースに密かにインストールすることで「都市を侵略する(invade)」というコンセプトで活動を続けています。
都市の一部として溶け込みつつ、偶然に見つけた人々に驚きと喜びを与えることが特徴です。
大きさは様々で掌サイズのものから壁に大きく貼られたり書かれたりする場合もあります。
Invaderのピクセルアートにはどんなキャラクターがある?
Invaderのピクセルアートには、主に1980年代のビデオゲームやポップカルチャーにインスパイアされたキャラクターが登場します。
<Invaderのアートになったことがあるキャラクターの例>
- スペースインベーダー
- パックマン
- ソニック
- アトム
- マリオ
- カービィー
- マリオ
など
キャラクター以外にもピカソなど実在の人物をピクセルアートで表現することもあります。
スペースインベーダー
彼の名前の由来にもなっている「スペースインベーダー」は、1978年に発売されたクラシックなアーケードゲームの敵キャラクターです。これが彼の作品の中心的なモチーフで、モザイクタイルを使ってピクセル状に表現され、都市の壁や建物に貼り付けられています。
パックマン
1980年代のもう一つの人気ゲーム「パックマン」も彼の作品によく登場します。パックマン自体や、ゲーム内で登場するゴースト(モンスター)たちがモザイクで再現され、壁に配置されています。
マリオ
「スーパーマリオ」シリーズのキャラクターも登場することがあります。
マリオやルイージ、キノコ、ブロックなど、ゲーム内の象徴的なキャラクターやアイテムがピクセルアートで表現されています。
その他のゲームキャラクター
他にも「ドンキーコング」や「星のカービィ」など、クラシックなビデオゲームのキャラクターが彼の作品に現れることがあります。彼はゲームの黄金時代に強い影響を受けており、こうしたキャラクターをモザイクタイルで再現しています。
現代的な文化アイコン
ゲームキャラクター以外にも、彼は映画やコミックなどのポップカルチャーからもインスピレーションを受けています。例えば、「スター・ウォーズ」のキャラクターや、スーパーヒーローなどが作品に登場することもあります。
これらのキャラクターをモザイクタイルでピクセル状に表現することで、街の風景に溶け込んだ楽しいアート作品を作り出しています。
インベーダーのストリートアートはどこで見れる?「世界中」

Invaderのストリートアートは世界中の都市で見ることができます。以下に箇条書きで一覧にしました。
※Invaderのストリートアートは基本的に非合法な活動なので一生見られるわけではありません。
※現在見られなくなっている可能性があります。(東京渋谷のInvaderは現在見ることができません。)
- パリ(フランス)
Invaderの活動の拠点であり、多くの作品が街中に点在しています。 - ロサンゼルス(アメリカ)
ハリウッドエリアなど、アメリカ西海岸でも数多くの作品が見られます。 - ニューヨーク(アメリカ)
マンハッタンを中心に、ビルや街角に彼のモザイクアートが配置されています。 - 東京(日本)
原宿や渋谷エリア - 香港(中国)
- ロンドン(イギリス)
英国の首都でも彼のアート作品がいくつか確認されています。 - ローマ(イタリア)
- マイアミ(アメリカ)
- メルボルン(オーストラリア)
南半球でもインベーダーのアートが楽しめる都市です。 - バルセロナ(スペイン)
歴史的な街の一部として、彼のモザイクアートが設置されています。 - バンコク(タイ)
東南アジアの都市でも彼の作品を発見できます。 - ウィーン(オーストリア)
ヨーロッパの古都でも、彼の作品が街を彩っています。
これらの都市以外にも、世界中で彼の作品が「侵略」しており、時折新しい作品が追加されることもあります。
Invaderのピクセルアートは日本でも見れる?
現在は見ることができません。
渋谷に鉄腕アトムやインベーダーのピクセルアートがありました。
Invader過去の実績、ブランドとのコラボ
ストリートアーティストが立ち上げた「OBEY」とコラボアイテムを出しています。
OBEY×Invaderコラボ
世界的ストリートアーティスト同士によるコラボアパレルを発売。
ティシャツやパーカーが制作されました。
Invaderはアーティストとして有名ですがファッションブランドとのコラボはかなり少ないアーティストです。
そのためOBEYとのコラボアパレルはかなりレアな商品となっています。

コムデギャルソン×Invaderコラボ

COMME des GARCONSとコラボアパレルを発売。
ティシャツやシャツ、トレーナーやパーカーなどが制作されました。
>>COMME des GARCONS×Invaderコラボ商品
Invaderの過去の展示
Invaderはこれまでにいくつかの展覧会や展示を行っており、ストリートだけでなく、ギャラリーや美術館での展示も注目を集めています。以下に代表的な展示をいくつか紹介します。
Beyond the Streets(ビヨンド・ザ・ストリート)

- 開催年: 2019年
- 場所:アメリカ・ブルックリン25 Kent)
「Beyond the Streets(ビヨンド・ザ・ストリート)」は、アメリカ・ブルックリンのウィリアムズバーグで開催された大規模なストリートアート展です。
キュレーションはRoger Gastmanが担当し、150人以上のアーティストによる約1000点の作品が展示。
伝説的アーティストのキース・ヘリングやジャン・ミシェル・バスキアから、現代のShepard Fairey、Invader、Vhilsまで多彩な作品が揃いました。
Hello, My Game is… – Musée en Herbe(ミュゼ・アン・エルブ)
- 開催年: 2017年
- 場所: パリ、フランス
子供向け美術館であるミュゼ・アン・エルブで開催されたこの展覧会は、Invaderのゲームとアートを融合させたアプローチに焦点を当てました。ルービックキューブを使った「Rubikcubism」や、彼の象徴的なピクセルアートが紹介されました。

Invader 1000 – Space Invader Project
- 開催年: 2011年
- 場所: パリ、フランス
パリでのプロジェクト「Space Invader Project」の一環として、1000作目のモザイク作品がパリに設置されるタイミングで大きな展示が行われました。これを祝う展示は、彼の活動の集大成とされ、注目を集めました。

Into the White Cube – Lazarides Gallery
- 開催年: 2009年
- 場所: ロンドン、イギリス
ロンドンのLazarides Galleryで開催された「Into the White Cube」展では、Invaderの代表作や新しい作品が展示され、彼のピクセルアートの進化を感じられる展示となりました。

Invader関連動画
Invader関連の動画を紹介します。
ニュース番組で取り扱われることが多いです。
Invader映画出演 グジット・スルー・ザ・ギフトショップ
バンクシーの制作した映画に出演しています。
ユーモアの溢れたドキュメンタリーでアート業界への皮肉が込められています。
この映画の主役である「Mr. Brainwash」はInvaderの従兄弟であることが紹介されています。
YouTube
Vandals deface Space Invader art in Little Italy
(https://youtu.be/5O1izg1ANFg?si=JpKd6ujqUkG3vp_s)
【落書き】路上アート撤去は妥当?芸術なら違法でもオッケー?決着がつかない問題をどう話し合う?
https://youtu.be/2pAiPIXo2_I?si=rzW-IZh0RZ-133-f
AFP News Agency
French street artist Invader’s artworks set to delight visitors of the Paris Olympics
Invader(インベーダー)に関する雑学、豆知識

友達に自慢できるようなInvader(インベーダー)に関する豆知識や雑学をいくつか紹介します!
1. Invaderの作品は“宇宙”まで進出!

実は、Invader(インベーダー)の作品の一部は宇宙に行ったこともあります。
そうですね!「宇宙にも存在する」と言うと少し誤解を招くかもしれませんが、正確には宇宙飛行士が彼の作品を宇宙に持って行ったという形です。
具体的には、2015年にヨーロッパ宇宙機関(ESA)のフランス人宇宙飛行士トマ・ペスケ(Thomas Pesquet)が、Invaderの小さなモザイク作品を国際宇宙ステーション(ISS)に持ち込んだことで、彼のアートは宇宙まで「侵略」したとされています。これはInvaderとペスケが友人関係にあったことから実現したプロジェクトです。
なので、実際に宇宙に設置されたわけではなく、持ち込まれた形です。ただ、Invaderの作品が地球を飛び出して宇宙に行ったという事実は、ストリートアーティストとしても非常にユニークな出来事です。
2. Invaderの作品には“スコア”がついている
Invaderの各作品にはポイント(スコア)が割り当てられています。これは彼のアートを「ゲーム」感覚で捉えるOnvader独自のアイデアです。
作品のサイズや手間、場所の重要性に応じてスコアが変わります。
Invaderのアプリがある

Invaderのファン向けに「FlashInvaders」というモバイルアプリがあります。このアプリを使うと、Invaderの作品を写真に撮ってスコアを集めることができます。世界中のファンとスコアを競うことができるゲームです。
ポケモンGOに近いアプリです。「FlashInvaders」はポケモンGOより前にリリースされています。
3. パリ警察から追われたことがある
Invaderのストリートアート活動は合法ではないため、パリ警察に追われた経験もあります。しかし、彼は逮捕を避けながらも都市に作品を設置し続け、今や世界中の大都市に彼の作品が存在するほどになりました。
4. 2000年に始まった“侵略”
Invaderの最初の「侵略」は1998年にパリで始まりました。しかし、彼が本格的に世界中の都市に作品を広げるようになったのは2000年頃からです。今では60以上の都市が彼の「侵略」マップに含まれています。
5. Invaderはアート界での匿名性を貫いている
Banksyのように、Invaderも本名を明かさないアーティストです。
彼は、アートそのものが注目されるべきだという考えを持っており、個人の名声よりも作品を通じたメッセージに重きを置いています。
6.Invaderの従兄弟もストリートアートの世界で有名になった
Invaderの従兄弟は「Mr Brainwash」というアーティスト名で一時期有名になりました。
初の展覧会で2000名を超える観客を集めました。彼の作品は過去に1000万円以上の値をつけたこともあります。
Invaderの従兄弟である「Mr Brainwash」の活躍について知りたい人はBanksy監督の映画「Exit Through the Gift shop 」を見てください。ストリートアートのドキュメンタリー映画としてかなり面白いです。そしてアートについて考えさせられる作品です。
ちなみにInvaderは従兄弟の「Mr Brainwash」についてあまり語りたがらないです。この理由も映画を見ればわかります。
>>Exit Through the Gift shopのDVDをメルカリで探す
Invaderが掲載された日本の雑誌
日本のフリーマガジン「HIDDEN CHAMPION」に掲載され、表紙になっています。
▼Invaderが表紙のHIDDEN CHAMPIONはこちら
>>HIDDEN CHAMPION #54
最後に
ストリートアーティストのInvader(インベーダー)はメディアでの露出が少なく、匿名性の強いアーティストです。
アートを通して何かを伝えることや有名になってお金を稼ぐことよりもひたすら自分の活動を楽しんでいるような印象を受けます。
彼の作品は、世界中の都市の一角にひっそりと存在し、偶然見つけた人々に驚きと喜びをもたらします。
彼の活動は、単なるストリートアートにとどまらず、都市との対話や人々との偶然の出会いを楽しむ一種の「ゲーム」。
そんなInvaderのピクセルアートは、これからも都市の風景の中に溶け込み、静かに世界を「侵略(invade)」し続けることでしょう。
コメント