世界最大のグラフィティを書いたことで知られるライターSABER。
SABERが書いた世界最大のグラフィティは、衛星写真でも確認できる超ビッグサイズ。
この記事では、レジェンドグラフィティライターのSABERについて紹介していきます。
- SABERのプロフィール
- ライターネームの由来
- 世界最大のグラフィティの大きさ
- 現在も見ることができるのか
- SABERがどんなアーティストなのか
- SABERのコラボ実績
SABERのプロフィール
アーティスト名 | SABER(セイバー) |
出身地 | アメリカ、カリフォルニア州グレンデイル |
活動地域 | アメリカを中心に世界的に活躍中 |
生年月日 | 1976年 |
SNSアカウント | https://www.instagram.com/saberawr/ |
webサイト | https://shop.saberone.com/ |
SABERの生い立ち
SABERはロサンゼルス郊外で生まれ育ち、芸術家一家に生まれました。
祖父のEuclid Shookは1940〜50年代にニューヨークで活動したイラストレーターで、母親はArt Centerの初の女性卒業生会長、父親は芸術家として多彩な創作活動を行っていました。SABERは、その家庭環境によって、幼少期から自然と絵を描くことに没頭しました。1984年にスケートボードに出会い、さらにストリートカルチャーにのめり込み、グラフィティという表現手法を見つけました。
SABER何と読む?
SABERは「セイバー」と読みます。
SABER:ライターネームの由来
「SABER」は元々他のライターが使っていました。しかしそのライターは「SABER」と言う名前を気に入っていなかったそうです。そこで名前を譲ってもらい「SABER」と言うライターネームになりました。
SABER氏は、言葉の意味よりも文字自体の角度やカーブ、文字のバランスなどに魅力を感じSABERと言うライターネームをとても気に入ったそうです。
参考記事:SABER interview
SABERが所属していたクルー
- MSK(Mad Society Kings)
- AWR(Art Work Rebels)
上記2つのクルーに所属していました。どちらもストリートアート界では、有名なアーティストが多数所属しています。
SABERが書いた世界最大のグラフィティについて
世界最大のグラフィティのサイズや制作期間について紹介します。
SABERが書いた世界最大のグラフィティの大きさは?
約2,137平方メートルと言う規格外の大きさです。
衛星写真でもその作品を捉えることが可能でした。
SABERが書いた世界最大のグラフィティは許可を得て書かれた?
SABERが書いた世界最大のグラフィティは、許可を得ていません。非合法で書かれたグラフィティです。
制作期間
書き終わるまでに35日かかっています。
世界最大のグラフィティはいつできた?
1997年に書かれました。
今でも見れる?
世界最大のグラフィティは現在見ることができません。
上記の投稿の写真をよく見ると、左端に人がいます。作品の大きさがよくわかります。
2009年に、グラフィティー防止の組織によって消されています。
見られなくなってから15年が経った今でも語り継がれる伝説的なグラフィティです。
現在でも世界最大?
書かれた当初は、世界最大でした。公式の記録ではありませんが、現在でも違法に書かれたグラフィティとしては最大だとされています。
現在、世界最大のグラフィティとしてギネスに乗っているのは、リオデジャネイロに書かれたEduardo Kobra(エドゥアルド・コブラ)氏による壁画です。こちらは許可を得て書かれた作品です。
>>世界最大の壁画を書いたストリートアーティストコブラとは?
SABER代表的な作品
- 世界最大のグラフィティ
- アメリカ国旗
- シェパードフェアリーとのコラボ壁画
世界最大のグラフィティ
友人に邪魔をされて怪我をしたり、ギャングに追いかけられたり、ホームレスに川に引きずり込まれたり、警察に邪魔されながら何日もかけて完成させた世界最大のグラフィティ。
SABERを一躍有名にし、現在にも語り継がれる伝説のグラフィティ。大きさだけでなく、色の種類や装飾などとんでもない完成度です。
アメリカ国旗シリーズ(Flag series)
アメリカ国旗という大きなシンボルを再解釈した作品は、SABERを有名にした代表的な作品の一つです。
当時多くの批判を生み、SABERは、殺害予告を何度も受けました。ネットでのコメントでも「見つけたらバラバラにする」などのコメントが多く届いたそうです。
アメリカ国旗を再解釈した作品はシリーズ化され、様々な種類があります。
SABERのアメリカ国旗に込められたメッセージとは?
SABERのアメリカ国旗の作品に込められた意味は以下です。
- 社会批判: アメリカが抱える不平等、分断、戦争などの現実を象徴。
- 医療制度への不満: 自身の病院での経験を通じて感じた不公平さを反映。
- 混沌と不安定さ: 歪んだデザインや抽象表現で現代社会の混乱を表現。
- 多様性と希望: カラフルな色使いでアメリカの多様性や未来への希望を示唆。
- 愛国心と批判の共存: アメリカを愛しつつ、現状を改善する必要性を訴える。
- 対話の喚起: 社会問題について考えるきっかけを提供するためのアート。
シェパードフェアリーとのコラボ壁画
壁画やストリートアートでも有名なメルローズ・アベニューで、シェパード・フェアリーとセイバー共同の壁画が制作されました。
SABERはどんなアーティスト?
SABERは、長年にわたるストリートでの活動で名声を獲得したアーティストです。
危険度の高いスポットもどんどん攻める生粋のグラフィティライターとして知られています。ギャラリーでの展示や合法的な活動でも注目を集めており、レジェンドアーティストの1人です。
グラフィティライターとしてのSABERの活動
文字通りグラフィティに命をかけてきました。「死ななかったのが不思議」「やりすぎだった」と本人がインタビューで語るほどに何度も無茶をしていました。
中でもカリフォルニア州の州高速道路710号線(Interstate 710, 通称710フリーウェイ)でのペイントは、「狭い足場に立ち、手すりも掴むところもない中で作業を続けた。」「落ちなかったのが不思議」だと語っています。
710号線はグラフィティライターたちが、自分の技術や大胆さを証明する場であり、同時に命の危険を伴う極限の挑戦を象徴しています。
ストリートアーティストとしての合法的なSABERの活動
SABERは、ストリートアートの枠を超えて、ギャラリーや美術館で作品を展示することで、アート界での評価を高めました。彼の作品は、キャンバス、木材、金属など、さまざまな素材を用いたものが含まれています
SABERが展示をした主なギャラリー
- Los Angeles Art Scene: ロサンゼルスのギャラリーで数多くの作品を展示。特に彼の地元ロサンゼルスでの展示は、彼のストリートアートと都市文化への貢献を象徴するものとなっています。
- Known Gallery: MSK/AWRクルーとともに活動してきたSABERは、このギャラリーで数多くの展示を行い、作品を発表しています。
- 海外での展示: 韓国やニューヨークなど、国際的なギャラリーでも彼の作品が展示され、世界中で注目されています。
SABERとブランドのコラボ実績
有名ブランドとのコラボなどを紹介します。
- adaptation
- Montana Colors
adaptation
ロサンゼルスを拠点とするファッションブランド「ADAPTATION」とグラフィティアーティストSABERコラボし、タグ付きパファージャケットが販売されました。
Montana
Montana Colorsから限定版のスプレー缶が販売されました。
SABERメディア掲載
インタビュー動画やインタビュー記事などを紹介します。
YouTube
thethrashlab
インタビュー記事一覧
https://populistmagazine.com/post/saber-interview-awr-msk
https://www.bombingscience.com/interview-saber-2
最後に
SABRE(セイバー)は、アメリカ、カリフォルニアを代表する伝説的なグラフィティライターであり、ストリートアート界で広く知られています。
約2,137平方メートルもの巨大なグラフィティは消されてから何年もたった今でも語り継がれる伝説のグラフィティです。
また、SABERは、グラフィティの「ワイルドスタイル」をキャンバスアートに取り入れた初期のアーティストの一人です。
当サイトでは、グラフィティアーティストやストリートアーティスト、ミューラルアーティストなどを紹介しています。是非他の記事も読んでみてください。
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