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ギネス記録を持つストリートアーティスト「エデュアルド・コブラ」とは?

世界最大の壁画を書いた Eduardo Kobraエデュアルド・コブラ

彼の巨大壁画はギネス記録に認定され、エデュアルド・コブラは有名になりました。彼は、多くのストリートアーティストを生み出しているブラジルの中でも特に大きな壁画を大量に制作しています。

この記事を読んでわかること
  • エデュアルド・コブラのプロフィール
  • 世界最大の壁画の大きさ
  • 過去の実績

この記事を最後まで読んだあなたに、少しでも多くコブラ氏の魅力が伝われば幸いです。

目次

エデュアルド・コブラのプロフィール

アーティスト名Eduardo Kobraエデュアルド・コブラ
本名カルロス・エドゥアルド・フェルナンデス・レオ
出身地ブラジル・サンパウロ
活動地域ブラジル、アメリカ、日本など世界中で活躍
生年月日1975年8月27日生まれ
SNSアカウントhttps://www.instagram.com/kobrastreetart/
Instagramフォロワー数
(2025年1月時点)
158.4万人
webサイトhttps://www.eduardokobra.com

アーティスト名”コブラ”の意味や由来

“コブラ”はブラジルではエキスパートを表現する言葉です。

アーティスト名に使ったコブラは子供の頃からのニックネームから来ています。

子どもの頃からとにかく絵を描くのが大好きで、ノートは落書きだらけで授業のメモはほとんどしていなかったそうです。それで友だちから「お前は絵に関してはエキスパートだから“コブラ“だ」と言われニックネームがつけられました。

サンパウロで育った幼少期や、家族とのエピソードが彼の芸術スタイルやテーマにどのような影響を与えたか

コブラ氏はサンパウロで、織工の父と主婦の母のもとで育ちました。彼の家庭環境は決して裕福ではなく、街中で見た建物や風景が初期のインスピレーションとなりました。都市生活の雑踏や多様性が、彼の芸術における鮮やかな色彩やテーマの多様性を形作ったと言われています。

ギネス記録に認定されている世界最大の壁画について

ギネス記録に認定された世界最大の壁画「Etnias(民族)」の情報を紹介します。

ギネス記録に認定されている世界最大の壁画が制作されたのはいつ?

2016年に壁画が完成しました。

ギネス記録に認定されている世界最大の壁画の大きさは?

高さ約15メートル、幅約200メートル

ギネス記録に認定されている世界最大の壁画はどこにある?

ブラジルのリオデジャネイロにあります。

エデュアルド・コブラ初期の活動

コブラ氏は11歳のとき、サンパウロの街角でグラフィティを始めました。非合法な活動のため、何度か警察に捕まっています。

当時、地元の建物や街中の壁にスプレーで大胆なデザインを施し、独自のスタイルを模索していました。これが次第に注目を集め、やがて依頼を受ける形で正式にキャリアがスタートしました。

エデュアルド・コブラ」がイリーガルな活動からリーガルな活動に切り替えたきっかけ

10代の頃、コブラ氏は街中での違法なグラフィティ活動により、何度も逮捕されました。この経験は、彼にアートの力とその影響を考えさせるきっかけとなり、「ただ描くだけではなく、人々にメッセージを届けるアートを作りたい」という意識を芽生えさせました。この教訓が、依頼を受けて合法的に活動する方向へと彼を導いたのです。

「メモリーウォールプロジェクト」の発案の背景や、このプロジェクトがサンパウロに与えた影響について

2000年代初頭に始まった「メモリーウォールプロジェクト」は、都市空間をアートで再生し、失われた歴史や記憶を呼び起こすことを目的としています。コブラ氏は、サンパウロの古い写真を元に壁画を制作し、街の過去と現在を対比させる手法を用いました。このプロジェクトは、都市の景観を一変させるとともに、住民に地元の歴史や文化への誇りを再認識させる効果をもたらしています。

ストリートアーティスト「エデュアルド・コブラ」の代表的な作品3選

  • Etnias(民族)
  • Let Me Be Myself(アンネ・フランク)
  • Peace Between Nations(国々の平和

1. 「Etnias(民族)」

https://www.eduardokobra.com/projetos

2016年リオデジャネイロオリンピックに合わせて制作された作品で、世界最大級の壁画としてギネス記録に認定されています。5つの異なる民族を描き、オリンピックの「5つの輪」を象徴する構図となっています。作品は、平和と多様性を訴えるメッセージが込められています。

制作年: 2016年
場所: リオデジャネイロ、ブラジル

2. 「Let Me Be Myself(アンネ・フランク)」

https://www.eduardokobra.com/projetos

この壁画は、アンネ・フランクの人生を通じて、人間の尊厳や自由の重要性を訴える作品です。「Let Me Be Myself(私を私のままでいさせて)」というタイトルには、誰もが自分らしく生きる権利を持っているというメッセージが込められています。この作品はアムステルダムで大きな注目を集め、多くの人々に感動と考える機会を提供しました。

制作年: 2016年
場所: アムステルダム、オランダ

3. 「Peace Between Nations(国々の平和)」

https://www.eduardokobra.com/projetos

マハトマ・ガンジーとネルソン・マンデラが自転車に乗っている姿を描いた作品で、平和の象徴として親しまれています。シンプルな構図の中に深いメッセージ性が込められています。

制作年: 2015年
場所: パリ、フランス

個人的に好きなエデュアルド・コブラの壁画

コブラ氏のサイトを見ていると、ストリートアートの先駆者や世界的な芸術家が描かれているこちらの壁画が目に止まりました。

どこかで見たことある構図だなと思ったら「ナルトの火影岩」です。コブラさんナルトファンなのか?と思って少し嬉しかったのですが、ナルトの火影岩ってラシュモア山の大統領像が元ネタなんですね。

エデュアルド・コブラ」ストリートアートの特徴

以下の3つが他のアーティストに対して特徴的です。

  • 壁画作品の大きさ
  • 色使い
  • 壁画の数

壁画作品の大きさ

エデュアルド・コブラはなんと言ってもその大きさが特徴的です。小さな壁画を描かないわけではありませんが、やはり大きな壁画の依頼が多いようです。

大きさの要因は、彼が作品を書く地域も関係しています。サンパウロは大きな建物が多く、その分大きな壁も多いです。

色使い

一定の間隔で使われる様々な色が特徴的です。この色使いによって、コブラの作品であることがわかります。

エデュアルド・コブラ作品の色使いの理由

コブラ氏は壁画のデザインを考える際、その街や依頼にあったヴィンテージ、あるいはレトロな感覚を大切にしています。そのためモチーフとなる写真や映像はモノクロであることが多いです。それを鮮やかによみがえらせるために色彩分割の方法を使っています。

参考記事:https://www.japandesign.ne.jp/interview/150417-kobra1/

壁画の数

3,000以上の壁画を制作しており、今でも年間3作品前後は、書いているそうです。

依頼が多いことも驚きですがその量の依頼をこなしているのは、さらに驚きです。

コブラ氏、壁画作成のプロセス

コブラ氏は、3人でチームを組み、以下のシステムに乗っ取って制作しているから巨大な壁画を制作することができると語っています。

  1. 紙ベースでどのような絵を描くかを決める
  2. 正方形に分割してナンバリング
  3. それぞれをペインティングしていく

この方法で製作を進めることで様々な大きさに対応しているそうです。

参考記事:https://www.japandesign.ne.jp/interview/150417-kobra1/

エデュアルド・コブラのストリートアートはどこで見れる?

様々な地域で壁画を書いてきました。以下は一例です。

  • ロンドン
  • モスクワ
  • パリ
  • ニューヨーク
  • サンパウロ
    など

コブラのストリートアートは日本でも見れる?

現在、エドゥアルド・コブラ氏の壁画を日本で見ることはできません。

過去には、日本に来日し壁画を書いたことがあります。

コブラ氏が日本で書いたミューラルアート

2015年にコブラ氏が西武渋谷店で行われるブラジルフェア「Oi! BRASIL」の装飾を担当。その一環として西武渋谷店の壁面に2週間かけて壁画を描きました。

翌年2016年には、ブラジルフェア「Oi! BRASIL」の会場が食と緑の空中庭園になり、その会場でコブラ氏が縦11メートル、横58メートルの巨大な壁画を制作。当時、国内最大級と言われ、コブラ氏本人も「ブラジル以外でここまで大きな壁画を描いたのは初めてだ」と語っています。

参考記事:https://www.christiantoday.co.jp/articles/21541/20160726/seibu-sogo-christ-wall-painting.htm

エドゥアルド・コブラ過去のコラボ

有名ブランドとのコラボや話題になった作品、壁画などを紹介します。

  • ユベントス

ユヴェントス×エドゥアルド・コブラ

イタリアのサッカークラブ、ユヴェントスとコラボレーションし、特別な第4ユニフォームをデザインしました。このユニフォームは、2022年4月16日に行われたセリエA第33節のボローニャ戦で着用されました。

Eduardo Kobraメディア掲載 

インタビュー動画やインタビュー記事、雑誌でのインタビューなどを紹介します。

YouTube

Eduardo Kobra本人のYouTubeチャンネル
>>https://www.youtube.com/@EduardoKobra

▼A ARTE DE EDUARDO KOBRA

▼エドゥアルド・コブラ: アートを通じて自分の感情を表現する

▼Kobra: Brazil’s Street Art King

▼Dreamer Stories – Eduardo Kobra

インタビュー記事一覧

https://www.japandesign.ne.jp/interview/150417-kobra1

最後に

ストリートアートが盛んなブラジル。その中でも一際大きく派手な作品を残しているのがエドゥアルド・コブラ氏です。

彼の壁画はこれからもお増え続けるでしょう。いつか日本でも半永久的に残るミューラルアートを残してもらいたいです。

エドゥアルド・コブラ氏の最新の情報は本人のインスタグラムから確認できます。興味がある方は、彼のインスタグラムをチェックして最新情報を見逃さないようにしておきましょう。

当サイトでは、グラフィティアーティストストリートアーティストミューラルアーティストなどを紹介しています。是非他の記事も読んでみてください。

コメントやSNSでのシェアも大歓迎です。

>>世界最大のグラフィティを書いた男を紹介

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