シェパードフェアリー(Shepard Fairey)というストリートアーティストを知っていますか?シェパードフェアリーは世界的に有名なストリートアーティストです。
Obey Giantと呼ばれるデザインを一度は見たことがあると思います。
本記事では、シェパードフェアリーが有名になったきっかけや過去の実績、有名なエピソードなどを解説します。ストリートアートに興味がある人やShepard Faireyについて知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
シェパードフェアリーのプロフィール
アーティスト名 | Shepard Fairey |
出身 | 南カリフォルニア・チャールストン |
生年月日 | 1970年2月15日 |
SNSアカウント | インスタグラム:@obeygiant X:@OBEYGIANT YouTube:@OBEYGIANT |
Webサイト | Obey Giant – The Art of Shepard Fairey |
ショップリンク | OBEY Clothing |
Shepard Faireyの代表的なキャラクター
シェパードフェアリーの代表的なアイコンは、一度見ると忘れられない強いインパクトがあります。このキャラクターは、「アンドレ・ザ・ジャイアント」を描いたものです。
ステッカーの下に「従え」という意味の「OBEY」を記しています。
Shepard Faireyの存在をこのステッカーで知った人も多く、Shepard Faireyを象徴する作品の一つになりました。
Shepard Faireyストリートでの活動初期
Shepard Faireyは大学在学中スケボー仲間などに「アンドレ・ザ・ジャイアント」のステッカーを配り、シェパードフェアリー本人と仲間たちはそれを街中に貼り始めました。
この時のステッカーは「OBEY」という文字はなく新聞に載っていた「アンドレ・ザ・ジャイアント」の肖像画を印刷したものでした。
「ANDRE THE GIANT HAS A POSSE」はシェパードフェアリーが書き加えたものです。
この文章は「アンドレ・ザ・ジャイアントには仲間がいます」という意味で「POSSE」はスラングで仲間や集団という意味を持ちます。
このステッカーに興味を示す人々が増え、次第に支持を集めていきます。そして、ステッカーの認知は街を越えて全米に広がっていきました。
OBEYのアンドレ・ザ・ジャイアントとは?
アンドレ・ザ・ジャイアントはフランス人プロレスラーです。
その名の通り大男で、2.24メートル、236キログラムという超巨漢。
日本でも「大巨人」などの異名で知られています。
シェパードフェアリーがステッカーのデザインにアンドレ・ザ・ジャイアントを選んだ理由
OBEYを立ち上げたシェパードフェアリーはステッカーのデザインに「アンドレ・ザ・ジャイアント」を選んだ理由について以下のように答えています。
「友人にステンシルの作り方を教えるために素材を探していて新聞でたまたま見つけて、面白いと思ったからステンシルとステッカーを作った」
深い意味はなく選んだようです。
このことは多くのインタビューや彼の発言に記録されています。
Shepard Faireyの話題になった作品
Shepard Faireyは、大学卒業後にShepard Faireyの作品に関する短編ドキュメンタリー映画の「Andre the Giant Has a Posse」を制作し、数多くの映画祭や美術館で放映されより多くの人に認知されました。
その後、Shepard Faireyの作品がアメリカから世界へ広がる出来事が起こります。2008年のアメリカ大統領選挙でShepard Faireyは、バラク・オバマを支援するポスターを作成しました。
代表的なポスターはバラク・オバマの絵の下に「HOPE」と書かれたポスターです。このポスターに注目が集まったことでバラク・オバマの当選を後押ししたと言われています。
Shepard Faireyの話題になった作品 オバマ
引用元:unodos
Shepard Faireyの作品は実在する人物を描くことが多いです。その中でもShepard Faireyの代表作の1つに元アメリカ大統領のバラク・オバマを描いた作品があります。このポスターは世界中の多くの人に見られShepard Faireyの存在を更に広めました。
このポスターは、2008年のアメリカ大統領選挙の際にShepard Faireyが作成したものです。Shepard Faireyは、オバマ陣営からポスター制作の要請があったと発言しましたが、オバマ陣営はポスター制作の要請を否定し、選挙を有利に進めるために、このポスターを広めようとしたわけではないと述べています。
どちらが事実を発言しているのか、真相は明らかになっていませんが、Shepard Faireyがアメリカの大統領選挙に大きな影響を与えたのは揺るぎない事実です。
Shepard Faireyのストリートアートは日本で見れる?
Shepard Faireyの壁画は日本では見れません。
ですが定期的にShepard Faireyの作品展が行われてきました。
- 東京の台場にあるGallery 21(作品展2017年3月)
- 渋谷のcalif(作品展2022年6月)
近年はShepard Faireyの作品展は行われていません。
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Shepard Faireyのストリートアートはどこで見れる?
日本以外で目撃情報のある海外の都市です。
- スペインのマラガ
- 南アフリカのハネスブルグ
- フランスのパリ
- アメリカのハワイ
- アメリカのロサンゼルス
- アメリカのニューヨーク
※現在も見れるかどうかは不明
特にスペインのマラガにある「ネルソン・マンデラの壁画」が有名です。こちらの作品は、2014年に「パープル・レイン抗議」の25周年記念として「バラク・オバマのHOPE」の続編として多くの人に知られています。
また、フランスのパリにある「マリアンヌの壁画」はフランス国旗の配色にフランスの象徴であるマリアンヌを描いた壁画で、迫力があり圧倒される作品になっています。
過去の有名な実績
Shepard Faireyは数多くの業績を残してきました。短編ドキュメンタリー映画「Andre the Giant Has a Posse」の制作や、ジョナサン・リヴァイン・ギャラリーにて個展「E Pluribus Venom」の開催、「タイム」誌にて2008年の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」特集号の表紙を飾るなど、ストリートアーティストとして世界に大きな影響を与えました。
2001年には衣料品会社「ObeyClothing」を立ち上げました。
Shepard Faireyインタビュー一覧
インタビュー記事
- SHEPARD FAIREY INTERVIEW BY DAN LEVY(Juice Magazine)2023年
- Interview: Shepard Fairey(MotherJones)2008年
- Shepard Fairey The Future is Unwritten Interview(HYPEBEAST)2023年
インタビュー動画
まとめ
本記事では、OBEYの創設者であるShepard Faireyが有名になったきっかけや過去の実績、有名なエピソードなどを解説しました。
Shepard Faireyの作品は、世界中で愛されておりストリートアートに興味がある人は知っておいた方が良い人物です。
ストリートでの評価にとどまらずアート作品も高く評価されています。
シェパードフェアリーはカウズ、バンクシー、インベーダー、スティックに並ぶアーティストです。
現役ストリートアーティストとしてはトップレベルということです。
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