岐阜出身の世界的ストリートアーティスト「RoamCouch」
ステンシルの技法を使い海外でも活躍中です。
初めて海外で行ったNYの個展では作品が全て売りきれる大成功を収めています。
そんなロームカウチ氏について詳しく紹介していきます。
RoamCouchのプロフィール
アーティスト名 | ロームカウチ(RoamCouch) |
出身地 | 岐阜県安八町 |
活動地域 | 主に日本 |
生年月日 | 1976年 |
SNSアカウント | @roamcouch |
webサイト | http://roamcouch.com |
ロームカウチ(RoamCouch)は、1976年に日本の岐阜県で生まれた日本人ストリートアーティストです。
彼は主にステンシルを使った作品で知られ、伝統的な日本の「浮世絵」と現代的なストリートアートを融合させた「ネオ浮世絵」スタイルを展開しています。幼少期から日本の漫画に影響を受け、18歳でデザイナーとしてのキャリアをスタートしましたが、ハードワークにより重い病気を患い、人生とキャリアを見直した結果、アーティストとしての道に進むことを決めました。
ロームカウチ アーティスト名の由来
Roam=彷徨う couch=椅子と直訳して、夜な夜な座って貰える人を探して彷徨う椅子のようなものという空想から名前を決めたそうです。
とてつもない感動や、人生を変えるようなものではなく、ちょっと座れるような、ちょっと不思議で、いつもと違う色の景色がみえたりしてくれたらいいなという想いから、名前として使っています。
http://www.streetartnewsjapan.com/2012/02/street-art-news-x-roamcouch-part-i.html
ロームカウチはどこでアートを学んだ?
ロームカウチ氏は芸術関連の専門的な学校に通っていたわけではないそうです。
20歳頃からデザイナーをしていたそうですがステンシルなどのアートの知識は独学で身につけていったそうです。
ロームカウチは何歳でアーティストになった?
2011年に35歳で本格的にアーティスト活動を開始しました。それまではデザインの仕事をしています。
ロームカウチの特徴 どんな手法で書いてる?
ロームカウチ氏は、主にステンシルアートを用いた作品で知られています。
彼の手法の特徴は、50層以上の手作業でカットされたステンシルを重ねて描く点にあります。
この多層的なアプローチにより、彼の作品には非常に繊細で立体感のある表現が生まれているのです。
ロームカウチが生み出した独自のスタイル
ロームカウチは「ネオ浮世絵」という独自のスタイルを打ち出しました。
伝統的な日本の浮世絵に現代的なグラフィティアートの要素を融合させています。
特に、日本の伝統的な手漉き和紙「美濃和紙」を使用し、ステンシルと組み合わせることで、日本の文化と現代アートを繋ぐユニークな表現を作り出しています。
技術的な精緻さとビジュアルの美しさが、彼の作品を世界的に高く評価させる要因となっています。
RoamCouchが有名になったきっかけ「ノルウェーでのイベント」
RoamCouchが有名になったのは2012年ノルウェーのオスロで開催されたアートフェスティバル「Nuart Festival」への参加が大きな要因になっています。
このフェスティバルを通じて、彼のステンシル技術と「ネオ浮世絵」スタイルが注目を集めました。
このフェスティバルは、世界中のストリートアーティストが集まる国際的なイベントで、毎年オスロで開催されます。
ロームカウチ氏は、「Nuart Festival(2012)」に日本人として唯一参加しました。この年の「Nuart Festival」はロンイングリッシュ(RON ENGLISH)やシックボーイ(Sickboy)などの数多くのストリートアーティストが参加しました。
Nuart Festivalは、特に屋外での壁画制作や公共空間を活用したアートプロジェクトが特徴です。
海外での活躍「初のNYでの個展で作品が完売」
ロームカウチ氏は2014年、ニューヨークで開催された初個展「A Beautiful Life」では、展示された作品がすべて売り切れるという成功を収めました。
彼の細密なステンシル技術と詩的なビジュアルスタイルは、世界中のアート愛好家から高く評価されています。
どんなところが評価されているのか
ロームカウチ氏の作品は、日本と西洋の伝統を超越した独自の視覚表現を展開している点で国外からも注目されています。
ロームカウチ日本でのプロジェクト「Emotional Bridge Project」
彼の代表的なプロジェクトの一つに、「Emotional Bridge Project」があります。
これは、彼の地元である岐阜県安八町の地域活性化を目的としたもので、無償で壁画を制作し、地元住民や子供たちに芸術を身近に感じてもらう機会を提供しています。
また、彼の作品には、「Take My Heart」などの大規模な壁画も含まれ、繊細かつ夢幻的な都市風景や自然を描いており、県外から壁画を見に来る人も多く人気の写真スポットになっています。
ロームカウチのストリートアートはどこで見れる?「岐阜県」
多くの壁画を岐阜県で見ることができます。
海外でもいくつか壁画を制作していますが正確な位置情報が出てきませんでした。上記はハワイで制作されたものです。
※ハワイの壁画は現在見れるかわかりません。
ロームカウチとコラボしたアーティスト
バンクシーの「ディズマランド」のインスピレーションの源として広く知られている「ジェフ・ジレット(Jeff Gillette)」とコラボしています。
ロームカウチ メディア掲載
ロームカウチ氏のインタビュー記事や関連動画を紹介します。
YouTube
岐阜で行われたペイントの制作過程
インタビュー記事一覧
▼ハワイでの壁画製作とインタビュー
https://alohagirl.me/I0001215
▼2012年2月のインタビュー
http://www.streetartnewsjapan.com/2012/02/street-art-news-x-roamcouch-part-i.html
最後に
ロームカウチ氏は30代半ばでアーティストとしての新たな道を選んだ特異な経歴を持つ日本人ストリートアーティストです。
海外でも高い評価を得ているストリートアーティストです。故郷の岐阜にも貢献しており彼の代表的なプロジェクト「Emotional Bridge Project」では、地域の活性化に寄与しています。このプロジェクトを通じて観光客やアートファンを岐阜に引き寄せる役割も果たしています。
これからも彼の独創的なアプローチは、国内外のストリートアートシーンにおいて輝きを放ち続けるでしょう。
コメント