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スペインのストリートアーティストPez(ペズ)とは?人生を変えた転機やPezの壁画が見れる場所を紹介

スペイン・バルセロナ出身のストリートアーティスト「Pez」。

この記事では、Pez氏のプロフィールから代表作、キャリアの転機、話題となった展示や壁画スポットまで、彼の魅力をたっぷりご紹介します。

ストリートアートが好きな方、Pez氏のファンはぜひ最後までご覧ください。

目次

Pezとは?スペイン発のストリートアーティスト

Pez(ペズ)は1999年、スペイン・バルセロナで活動を開始したストリートアーティスト。

もともとはグラフィティタグからキャリアをスタート。あるとき、「もっとポジティブなメッセージを伝えたい」と考え、スマイルをテーマにしたスタイルへとシフトします。以降、街の人々を笑顔にすることを目的に、明るく楽しいアートを描き続けています。

Pezプロフィール

アーティスト名Pez(ペズ)
出身地スペイン バルセロナ
サン・アドリア・デル・ベソス
活動地域バルセロナ、パリ、ニューヨーク、マイアミ、ロサンゼルス、香港など
生年月日1975年生
SNSアカウントhttps://www.instagram.com/pezbarcelona/
webサイトhttps://el-pez.com

ストリートアーティストPezの名前の意味

アーティスト名の「Pez」はスペイン語で「魚」を意味しています。

Pezの代表的なモチーフ

Pezの代表的なモチーフは歯を見せて大きく笑う魚のキャラクターです。

Pezのキャラクターの名前

the smiling fish”という愛称で親しまれており、本人やインタビュアーは、Smile fishと呼んでいます。

Pezの人生を変えた転機とPezが有名になるまで

Pez氏のこれまでの歩みを紹介します。

グラフィティとの出会い

Pez(ペズ)氏がストリートアートの世界に足を踏み入れたのは、バルセロナでの20代の頃のこと。
仲の良い友人2人が地下鉄でよくグラフィティを描いていたことから、その様子に刺激を受け、もともとグラフィティに興味があった自身も一緒に描き始めたそうです。

失業がすべてを変えた

今では世界中の街にSmaile fishを届けるPez(ペズ)氏ですが、もともとは銀行で働くコンピューターエンジニアでした。グラフィティはあくまで週末の趣味で、電車に書いたり、街のグラフィティを眺めるという関わり方だったそうです。

そんな彼の人生が大きく動いたのは、2002年のこと。突然、仕事を失ってしまいました。

しかしPezさんはこの出来事を「人生で起きた最高の出来事だった」と振り返っています。この失業をきっかけに、彼は本格的にアートの道へと進みました。

路上の表現をギャラリーへ

まずPezさんは、自らTシャツブランドを立ち上げました。
その後、友人から「うちのスケボーショップで展示してみない?」と誘われたそうです。

当時は、グラフィティ作品を店内に展示するのはまだ珍しいことでした。
「じゃあキャンバスに描いてみようか」と考えたPezさんは、帰り道に落ちていた木の板や壊れたスケートボードの破片を拾い、それらをキャンバスとして作品を制作し始めました。

こうしてPezさんは、ストリートの精神をそのままギャラリーに持ち込むような表現スタイルで注目を集めました。

インターネットとともに広がった笑顔

この展示が話題となり、Pezさんはアートフェスティバルなどにも招かれるようになりました。
ちょうどそのころ、インターネットが急速に普及し、ストリートアートが世界的に注目され始めていた時期でした。

SNSを通じて彼の作品は国境を越えて広まり、Tシャツの売れ行きも好調になります。
スペイン国内にとどまらず、アジアやアメリカなど、海外でもPezさんの名前が知られるようになっていきました。

Pezが注目を集めたイベントや展示

Pez氏はこれまでに、世界各地でさまざまなイベントや展示に参加し、多くの注目を集めてきました。

ここでは、その中でも特に話題となったプロジェクトや個展をご紹介します。

個展「Happy Pop」(2020年/アメリカ・デンバー)

アメリカ・デンバーのBlack Book Galleryで開催された「Happy Pop」は、Pez氏にとってアメリカ初の本格的な個展でした。スマイルフィッシュを主役にしたカラフルなキャンバス作品が並び、アメリカのアートファンの間でも高く評価されました。

「20 Years Smiling with Friends」(2019年/イギリス・ロンドン)

ロンドンのStolenSpace Galleryで開催されたこの展示は、Pez氏の活動20周年を記念して企画されました。London Policeらと共に出展し、Brick Laneではストリートアートも同時に展開。

Basel House Mural Festival(2018年/アメリカ・マイアミ)

マイアミ・ウィンウッド地区で開催されたこのイベントでは、“Save The Sea”というAR技術を活用した壁画を制作しました。

夜には映像が投影される仕掛けがあり、多くの来場者を魅了しました。環境保護をテーマにしたこの作品は、Pez氏の社会的メッセージの強さを感じさせます。

フランスのストリートアートオークションへの出品

Pez氏の作品は、フランスで開催された著名なストリートアートオークションにも出品されています。このオークションは、バンクシーやInvaderといった世界的なアーティストの作品も扱われる場として知られており、Pez氏がその一員として選ばれたことは、彼の国際的評価の高さを物語っています。

K-Swiss Asia Tour(2007年/アジア各国)

2007年には、スポーツブランドK-Swissとのコラボレーションで、アジア5都市(東京・香港・台北・ソウル・シンガポール)を巡るライブペイントツアーを行いました。

このプロジェクトは、Pez氏の名前がアジア圏に広く知られるきっかけとなりました。

日本で見れるPezの壁画

東京の高円寺にPez氏のミューラルアートが書かれています。

2024年9月までは観れたことが確認できています。(現在観れるかどうか不明)

住所:東京都杉並区高円寺北3丁目16−2F 生活の花B館

Pezのストリートアートが見れる場所

  • スペイン:バルセロナ(特にRaval地区、El Born周辺)
  • フランス:パリ(13区のストリートアートエリアなど)
  • アメリカ:マイアミ(ウィンウッド)、ニューヨーク(ブルックリン)
  • イギリス:ロンドン(ブリックレーン周辺)
  • ドイツ:ベルリン(イーストサイドギャラリー周辺)
  • イタリア:ミラノ
  • 日本:東京・高円寺(※2024年9月時点で確認)
  • チリ:サンティアゴ
  • オランダ:アムステルダム
  • ポルトガル:リスボン
  • アルゼンチン:ブエノスアイレス
  • ブラジル:サンパウロ

※壁画の状態や場所は変化することがあるため、訪問前に最新情報を確認するのがおすすめです。

最後に

Pez(ペズ)氏は、スペイン・バルセロナの路地裏から世界へと羽ばたいたストリートアーティストです。笑顔の魚「スマイルフィッシュ」を通して、ポジティブなエネルギーを発信し続けるそのスタイルは、今なお世界中の人々の心を明るく照らしています。

もしあなたがPez氏のアートに惹かれたなら、ぜひ現地でその壁画を実際に目にしてみてください。画面越しでは伝わりきらないエネルギーと遊び心を、きっと感じられるはずです。

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