ポップでシュールな作品で有名なD*Face。
彼の作品の特徴や魅力を解説します。
「D*Face」のプロフィール
アーティスト名 | D*Face |
出身 | イギリスのロンドン |
生年月日 (月日は情報がなければ記載不要) | 1978年生まれ |
SNSアカウント | Instagram::@dface_official |
Webサイト | https://www.dface.co.uk/ |
ショップリンク | https://ja.sprayedpaint.com/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/D%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B9-%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%B3 |
D*Face(ディーフェイス)は、ヒップホップやスケートボードカルチャーに影響を受け、1990年代からロンドンを拠点にステッカーを貼るようになります。
「ストリートアート」という概念が確立されていない時代から、ステッカーやステンシル、ポスター を使ってロンドンの街で活動していました。
2005年に現代アートギャラリー「StolenSpace」を設立。
同年、イギリス発の現代アートを扱うマガジン「Art Review」の表紙に作品が掲載されました。
2006年には、ロンドンで初の個展を開催しました。その個展で展示された作品は、すべて完売し大成功を収めました。ストリートから生まれたアートがギャラリーで高く評価された瞬間であり、彼の名がアートシーンに本格的に認知されるきっかけとなりました。
D*Faceの代表的なキャラクター「D*Dog(ディー・ドッグ)」
https://urvanity-art.com/en/2020/04/06/dface-interview
D*Faceの代表的なキャラクターとして「D*Dog」があります。
翼の生えた犬のキャラクターで、D*Faceの作品に頻繁に登場します。
D*Faceのアートの代名詞的な存在です。
ステッカーやポスターで広く使用されていて、ストリートアート界で広く認知されるきっかけになりました。
有名な作品のパロディや自身の作品にもこめかみ部分に翼を生やしたキャラクターや人物が登場します。
<h2>D*Faceのアートの特徴はポップとシュールのストリートの融合
D*Faceのアートは、ひと目でわかる特徴が多くあります。
親しみやすいポップ調なイラストとドクロなどのシュールなモチーフを融合させていたり、社会風刺的なメッセージがあったり。
人々への深いメッセージが込められています。
ポップアートとストリートアートの融合
D*Faceは、アメリカンポップやスケートグラフィック、90年代のアンダーグラウンドイラストレーションに大きな影響を受けています。
そのため、ポップカルチャーのアイコンをパロディ化し、社会風刺を織り交ぜた作品が多数あります。
1950年代のポップな広告イラストを模倣しつつ、大衆文化や消費社会を風刺するようなアートを多く展開しています。ただし、D*Faceは特定のブランドや消費行動を頭ごなしに否定するわけではありません。
コカコーラやナイキなどの製品を自身も好んで取り入れており、その上で「身の回りのものが多ければ多いほど幸せになれるわけではない」という価値観を伝えています。
単なる反体制ではなく、現代社会を生きる一人の人間としての視点から、ポップなビジュアルを通じてユーモラスに批評を試みているのです。
翼やドクロなどの象徴的モチーフ
D*Faceの作品では「死」や「偶像崇拝」といったテーマが頻繁に扱われます。
消費主義や名声の儚さを暗示するため「Winged Skulls」(翼のあるドクロ)を描かれることがあります。
儚さや反抗の精神を示唆する作品でよく使われているようです。
<H3>社会風刺と消費主義批判
D*Faceの作品の特徴は
- 現代社会の消費文化
- セレブ崇拝
といった問題を、皮肉たっぷりに描いていることです。
「Death & Glory」シリーズでは、セレブ文化の虚構や名声と死の関連を風刺するような作品を作りました。
https://www.artsy.net/artwork/d-star-face-death-and-glory-2
また、キスするカップルの一方がドクロの「Kiss of Death」という作品では、「愛もまた消費されるもの」という社会批判を表現しています。
https://www.artsy.net/artwork/d-star-face-kiss-of-death-steel
D*Faceの初期の活動はステッカーやポスターを街中に貼ることだった
D*Faceは、1990年代後半 にロンドンでストリートアート活動を開始します。
ステッカー、ポスター、ステンシルを街中に貼って、作品を表現していました。
アメリカのストリートアーティスト、シェパード・フェアリーとの交流がはじまると、D*Faceを象徴するキャラクター、D*Dog(ディードック)や多数のアートを郵送で送るようになります。
2000年には、スクリーンプリントという技法を学び、今まで以上に多様な表現で作品を作るようになりました。
2001年から2002年にかけて、D*Faceはヨーロッパ各地を訪れ、自分の作品のポスターを貼ったり、ヨーロッパで活動しているアーティストと会ったりしています。
D*Faceの3つの代表作と魅力
D*Faceの作品は人気が高く、多くの作品が人々に知られています。
そのなかでも、特に代表的なアートを3つ紹介します。
Dog Save the Queen(ドッグ・セーブ・ザ・クイーン)
https://www.syncstore.jp/product/d-face/0965
エリザベス女王の肖像画をパロディ化し、顔をD*Faceの特徴的なスタイルで変形させた作品です。
伝統的な王室とストリートアートの要素を融合させ、王室文化、ストリートアートの関係性を問う、強いメッセージを発信しています。
「Dog Save the Queen」は、様々なバリエーションが制作され、アートコレクターやファンから高い評価を受けています。
Pop Tart(ポップタルト)
https://www.artsy.net/artwork/d-star-face-pop-tart-yellow
2007年に発表されたPop Tart(ポップタルト)は、マリリン・モンロー風の女性キャラクターを描いた作品です。
スクリーンプリント技法を用いた鮮やかな色彩と、シンプルな構成が魅力です。
美しさと名声を象徴するアイコンを引用し、消費主義に対する批判というメッセージを発信しているアートです。
Going Nowhere Fast Mural
https://www.graffitistreet.com/store/dface-going-nowhere-fast-print/
「Going Nowhere Fast Mural」は、D*Faceが手掛けた大規模な壁画作品のひとつで、ポップアートの巨匠ロイ・リキテンスタインの「In the Car」(1963年)へのオマージュとして知られています。
作品タイトルを直訳すると 「どこにも行けず、ただ速く進む」 という意味です。
金髪の女性のこめかみには、D*Faceオリジナルの翼マークがあり、隣にいる男性には劣化や腐敗を示す要素が入ってます。
アメリカンコミック風のキャラクターで、見る人に強いインパクトを与えています。
ギャラリーではなく壁面に書かれているため、より多くの人に影響を与えている作品です。
印象にのこるエピソードや大きな仕事、社会活動、名言、絵以外の活動などを紹介
ギャラリー「Stolen Space Gallery(ストーンスペースギャラリー)」の設立
D*Faceはアートを展示するスペースがない状況を危惧し、2005年、ロンドンでストールンスペースギャラリーをオープンします。
ギャラリーでストリートアートを展示・販売したところ、当時は評価が低かったストリートアートもギャラリーアートと同等だと認識されるようになりました。
D*Faceは、ストールンスペースギャラリーを15年以上にわたり運営し続けています。
翌2006年には、D*Face初の個展を開催し、大成功を収めました。
D*Faceがコラボしたメーカーやブランド
D*Faceはアートの枠を超え、さまざまなブランドやアーティストとコラボレーションを行っています。その中から代表的な3つをご紹介します。
D*Face × Haig Club(ウイスキー)
ウイスキーブランドHaig Clubとコラボし、彼のポップアートスタイルを反映した限定ボトルを制作。すぐに完売するほどの人気を集めました。
D*Face × ユニクロ(ファッション)
ユニクロとのコラボでは、彼のアートがTシャツデザインとして登場。ストリートアートを日常のファッションに落とし込んだ試みとして話題になりました。
D*Face × Blink-182(音楽)
https://andart.medium.com/interview-with-d-face-artist-b1012e627230
ロックバンドBlink-182のアルバムカバーをデザイン。
ストリートアートにとどまらない多様な表現が期待できるアーティスト
D*Faceは「ストリートアーティスト」にこだわらず、自分の作品が評価されることを望んでいるアーティストです。
NFTや暗号通貨に関連したプロジェクトなども計画中なので、さまざまな分野で彼のアートに出会えるかもしれません。
今後も注目していきたいアーティストです。
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