キース・ヘリングのポップなアートを目にしたことがある方も多いでしょう。
シンプルながらも力強いビジュアルと、社会的メッセージを含む彼の作品は、没後34年経った今も輝きを放ち続けています。
本記事では、彼の実績や有名なエピソードを詳しくご紹介します!
キースヘリング展が名古屋で2024年9月28日から11月16まで開催されています!
キースヘリングのサブウェイドローイング作品を見ることのできる貴重な展示となっています!
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
キースヘリング展 名古屋Keith Haring (キースヘリング)のプロフィール
アーティスト名 | Keith Haring (キース・ヘリング) |
出身 | アメリカ合衆国ペンシルベニア州 |
生年月日 | 1958年5月4日 |
SNSアカウント | ー |
Webサイト | ー |
ショップリンク | https://nakamurakeithharingcollection.com/?srsltid=AfmBOorCavXotItOdYBStzBnJVLv6d_vcRV9wFGwTLicKeJVlNhSj7KH |
キースヘリングの死因
エイズ関連の合併症により31歳の若さで亡くなりました。
キース・ヘリングが亡くなったのはいつ?
1990年2月に亡くなりました。
Keith Haring (キースヘリング)の代表的なキャラクター
キースヘリングは多くの代表作やアイコンを持っています。
- Radiant Baby
- 踊る人
- 犬
- 宇宙船
- 三つ目のキャラクター
など
Radiant Baby
キース・ヘリングの代表作の一つである『Radiant Baby(輝く赤ちゃん)』は、赤ちゃんがハイハイしている姿と、その周囲に放射状に広がる光の線が描かれています。この作品は、無邪気さや善良さ、そして希望を掲げています。
『Radiant Baby』は、ヘリングの5つの連作『Icons(イコンズ)』の中の1つで、他の作品には『犬』『踊る人間』『天使』『三つ目の笑う顔』が描かれていますヘリングは、赤ちゃんを純粋で無垢、そして未来への希望を表すポジティブな存在と考える
『輝く赤ちゃん』は、彼の初期の地下鉄でのグラフィティ活動の時期から描かれており、生きていることの素晴らしさが喜びであるというメッセージを、この赤ちゃんと光で表現しています。
キースヘリングの代表的な作品
Keith Haring (キースヘリング)の代表的な作品
IGNORANCE=FEAR,1989
キース・ヘリングの代表作「無知=恐怖」(1989年)は、エイズに対する無知や偏見に対する強い抗議を示した作品です。このポスターは、ニューヨークのエイズ慈善団体のために制作され、何も見ず、何も聞かず、何も話さない猿を描くことで、問題を無視する危険性を表現しています。
エイズへの意識を高める活動家でもあったヘリングは、この作品を通じて、エイズに関するタブーを打ち破り、人々がこの病気について積極的に話し合うことを促そうとしました。
Keith Haring (キースヘリング)が有名になったきっかけ
キースヘリングが有名になったのは地下鉄の落書き(サブウェイドローイング)です。
地下鉄のタイル壁に、広告板が掛かっていました。
その広告板を覆っていた黒い紙に白いチョークでおなじみのコミカルな線画を描いていきました。
このサブウェイ・ドローイングこそが、後にストリートアートの先駆者と言われたKeith Haring(キース・ヘリング)の名を一躍世に広めるきっかけとなったのです。
キースヘリングは金持ちや美術マニア、アートマニアではなく大衆に向けて自分の表現を見てもらうために地下鉄に作品を書きました。
彼のシンプルかつ力強いアートは、狙い通り多くの地下鉄利用客に受け入れられ気に入られていました。
この活動を通じ、ヘリングは単純化したイメージを記号的に組み合わせた「ビジュアル言語」を使って、国境や言語にとらわれない作品を世に送り出すことに成功しました。
キース・ヘリングのサブウェイドローイングは合法?非合法?許可を得ていたの?
キース・ヘリングのサブウェイドローイングは、基本的に非合法の行為でした。彼は1980年代初頭に、ニューヨーク市の地下鉄内の広告スペースに貼られていた黒い紙にチョークで絵を描き始めました。
この黒い紙は、新しい広告が貼られる前に貼られていたものです。 ヘリングは地下鉄の駅員や警察の許可を得ていたわけではなく、当時のグラフィティ・アートと同様に、非公式なアート活動として行われていました。
Keith Haring (キースヘリング)のストリートアートはどこで見れる?
キース・ヘリングのストリートアートや壁画は、世界中の都市に存在しています。
・ニューヨーク(アメリカ)
・パリ(フランス)
・バルセロナ(スペイン)
・ベルリン(ドイツ)
・ピサ(イタリア)
キースヘリングが書いた最後の壁画
イタリア・ピサにあるSant’Antonio Abate教会の外壁に描かれた大規模壁画、「Tuttomondo(1989)」
イタリア語で「全世界」という意味のこの壁画は、キース・ヘリングが制作の翌年にエイズ関連の合併症で亡くなる前に制作された、最後のパブリックアート作品です。
「Tuttomondo(全世界)」は、多様性と共生の象徴です。
30人以上のキャラクターが、それぞれ異なる動作をしながらも一緒に調和を保っているこの作品は、国境、宗教、文化を超えた多様な人々が共に生きることの美しさを表現しています。そして、「違いを認め合いながら全ての人が平和と愛の中で共に成長していくんだ」、というヘリングからの強いメッセージを感じます。
Keith Haring (キースヘリング)のストリートアートは日本で見れる?
キースヘリング展が名古屋で2024年9月28日から11月16まで開催されています!
キースヘリングのサブウェイドローイング作品を見ることのできる貴重な展示となっています!
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
中村キース・へリング美術館
日本にはキースヘリングの美術館があります。
キース・ヘリングの作品を鑑賞できる場所は、山梨県北杜市にある「中村キース・へリング美術館」です。
「混沌から希望へ」をテーマに八ヶ岳の自然の中、2007年に開館しました。(2024年現在も営業中)
世界で唯一キース・ヘリングの作品を中心に展示している施設で、約300点もの作品を収蔵しています。
美術館自体も、八ヶ岳の麓の自然豊かな静かな森に囲まれた場所にあり、ヘリングのエネルギッシュな作品とまるで共鳴するかのような空間設計が特徴です。
中村キース・ヘリング美術館へのアクセス: https://www.nakamura-haring.com
(情報元:All About Japan https://allabout-japan.com/en/article/10720/)
キースヘリングの名言やキースヘリングが残した言葉
Keith Haring (キースヘリング)の名言といえば、「Art is for everybody.(芸術はみんなのものである)」が有名ですが、実は彼、他にも多くの名言を残しています。
その中の一つがこれ。
Whatever you do,the only secret is to believe in it and satisfy yourself.
Don’t do it for anyone else.
「何をするにしても唯一の秘訣は自分を信じて自分自身を満足させること。誰かのためにそれをしてはいけません。」
つまり、「自分を満足させることが最も重要だ」ということ。
一見、利己的に聞こえますが、「自分の創造的なプロセスを尊重し、自分を満足させることで初めて他人に影響を与える事ができる」を体現したヘリングの業績を考えると、実は利他的な発言であり行動なんだ、と感心させられます。
キースヘリングの日記に書かれていた言葉
へリングは1986年7月6日に記した日記の中で次のように書いています。
“子どもたちは ぼくたちが忘れてしまっている「なにか」を知っている
https://www.artagenda.jp/feature/news/20231221
子どもたちは毎日生きていることに満足している
それは本当はとても大切なことで
そのことを理解して尊重することができたら 大人たちは救われるんだ“
Keith Haring, Keith Haring Journals,1987
Keith Haring (キースヘリング)とコラボしたアーティスト
- アンディ・ウォーホル
- ジャン=ミシェル・バスキア
- グレース・ジョーンズ
- マドンナ
- ヨーコ・オノ
- デビッド・ボウイ
キースヘリングは同じ時代に活躍した多くのアーティストとコラボしています。
Keith Haring (キースヘリング)動画
インタビュー動画:https://youtu.be/L0VxB9gKmPg
・STREET ART BOY 2020年:https://madegood.com/keith-haring-street-art-boy/
まとめ
’80〜90年代を駆け抜けたアーティスト、Keith Haring (キース・ヘリング)。
31歳という若さで病のためこの世を去るまで、生涯を通して、強い影響力を持つ自身のアートに多くのメッセージを乗せ、世界に発信し続けました。
彼のアートは現在でも多くのブランドやファッション業界とコラボレーションし、新たな世代に影響を与え続けています。
Art is for everybody.(芸術はみんなのものである)
彼のアートは彼の望んだ通りになっているのではないでしょうか。
キースヘリング展が名古屋で2024年9月28日から11月16まで開催されています!
キースヘリングのサブウェイドローイング作品を見ることのできる貴重な展示となっています!
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
キースヘリング展 名古屋
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