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バブルレターを生み出したグラフィティライターPHASE2とは?

グラフィティの歴史を語る上で外せない存在のPHASE2

彼は現在多くのライターが当たり前のように使用している「バブルレター」や「アロー(矢印)」を生み出しました。

PHASE2はグラフィティのレベルを引き上げた偉大なグラフィティライターです。

この記事ではPHASE2について詳しく紹介していきます。

是非最後まで読んでこの記事で得た知識をグラフィティ好きの友達に話してみてください。

目次

PHASE2とは?

アーティスト名PHASE2
出身地アメリカ
ニューヨーク州ブロンクス出身
活動地域ニューヨーク
生年月日1955年8月2日
2019年12月12日に永眠

1970年代初期にニューヨークで活動を開始したグラフィティアーティストです。彼はグラフィティの初期のパイオニアとして知られ、特に「バブルレター」と呼ばれる独特の文字スタイルを確立したことで有名です。

PHASE2の読み方は?

フェーズツーと読みます。

PHASE2は「PHASEⅡ」と表記されることもありました。

PHASE2の本名は?

PHASE2の本名はロニー・ウッド(Lonnie Wood)です。

PHASE2の名前の由来は?

グラフィティの第二段階というようなニュアンスが含まれています。

「2」を付けた理由は、彼が自らの進化を象徴するためだったと考えられています。彼は、ただ一つのスタイルやアプローチに固執することなく、新しいアイデアや表現方法を模索し続けました。つまり、「PHASE2」という名前は、彼のアーティスティックな進化と変化に対する姿勢を体現していると言えるでしょう。

PHASE2が亡くなったのはいつ?

PHASE2は2019年12月12日に亡くなりました。

PHASE2の死因は?

彼の死因は「ルー・ゲーリック病(ALS)」によるものでした。ALSは、筋肉を動かす神経細胞が徐々に破壊される進行性の神経変性疾患で、体の筋力が徐々に低下していく難病です。

PHASE2は晩年、この病気と闘いながらも、自分のアートやグラフィティ文化に対する情熱を持ち続けました。彼の死は、グラフィティコミュニティにとって大きな損失となりましたが、彼の革新的な作品と影響力は今もなお受け継がれています。

PHASE2の特徴

PHASE2の作品は、「バブルレター」というスタイルで広く知られています。

これは丸みを帯びた立体的な文字デザインです。1972年にこのスタイルを生み出し、以後グラフィティの基礎的なスタイルとして多くのライターに影響を与えました。

また、PHASE2はキャラクターではなく、文字そのものに重点を置き、作品の中心に据えている点も特徴的です。

PHASE2のグラフィティに対する姿勢

PHASE2は自己表現を最優先とし、商業的な成功を追求しないアーティストです。

一度書いたスタイルは2度書かないライターだったと言われています。

彼はグラフィティを単なる落書きとしてではなく、社会的メッセージを込めたアートと捉えていました。ニューヨークの地下鉄で多くの作品を残し、その作品がグラフィティ文化の形成に大きく貢献しました。

バブルレターとアローはPHASE2が生み出した

https://rockthebells.com/articles/phase-2-graffiti-writer/

PHASE2は、グラフィティの世界において「バブルレター」と「アロー(矢印)」という二つの革新的なスタイルを生み出しました。

バブルレターとアローは、今でもグラフィティアートの象徴的なスタイルとして、多くのアーティストに受け継がれています。

バブルレター

バブルレターは、1972年に彼が発表したスタイルで、丸みを帯びた文字が特徴です。

このデザインは、従来の直線的な文字から解放され、より柔らかく立体感のある表現を可能にしました。後に、多くのグラフィティライターがこのスタイルを模倣し、グラフィティの基本的なデザイン要素として確立されました。

アロー

https://rockthebells.com/articles/phase-2-graffiti-writer/

PHASE2は「アロー(矢印)」のデザインを取り入れ、文字や作品に動きと方向性を加える新しい視覚的な要素を導入しました。

このアローは、文字や作品全体にエネルギーやスピード感を与え、グラフィティをよりダイナミックにする要素として多くのライターに影響を与えました。

PHASE2の幅広い活躍

PHASE2氏は様々な顔を持つアーティストとして有名です。各分野で活躍しています。

  • グラフィティライター
  • デザイナー
  • ラッパー
  • ダンサー

グラフィティライター

彼のグラフィティ作品は、ニューヨークを中心に世界中で展示されています。特に彼の初期の地下鉄作品は、グラフィティ文化の黎明期を象徴するものとして高く評価されています。

グラフィティアートの美術館「Museum of Graffiti」にもコレクションが所蔵されている。

デザイナー

PHASE2は、1980年代にファッションブランドや雑誌のデザインにも関与しました。

supremeとのコラボ

2006年秋冬シーズンにsupremeとのコラボアイテムを製作し、著名人やアニメ作品のキャラクターなどのモチーフを総柄で施したトップスとキャップをデザインした。

日本での活躍

ニトロマイクロフォンアンダーグラウンドの DVDジャケットを制作

ラッパー

PHASE2はラッパーとしても活動していました。

1982年に「セルロイドレコード社」や「タフ・シティレコード 社」からシングル曲をリリースしました。

ダンサー

PHASE2が『ザ・ニューヨークシティ・ブレイカーズ』の名付け親です。さらに『バトル』『ロッキング』『アップロック』など、ブレイクダンスに関する用語や、これまでにないスタイルを生み出したことでも知られています。

PHAZE2のグラフィティはどこでみれる?

アメリカ・フロリダ州マイアミのウィンウッド地区あるグラフィティアートに特化した美術館『Museum of Graffiti』で見ることができます。

▼Google マップ
>>https://maps.app.goo.gl/TYLqmDhbCnECQx5T8

メディア掲載

PHASE2は様々なメディアやインタビューに登場しています。いくつかを以下に紹介します。

YouTube

雑誌掲載

  • The Source: ヒップホップとグラフィティの関連性に焦点を当てた特集
  • ワックス・ポエティックス:表紙のデザインを制作
  • Juxtapoz: PHASE2のアートスタイルを紹介する記事

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まとめ

PHASE2は、グラフィティの発展に大きな影響を与えた人物です。彼の「バブルレター」は後の世代に強い影響を与え続け、グラフィティを単なる表現を超えたアートに昇華させました。

当サイトでは、グラフィティアーティストやストリートアーティスト、ミューラルアーティストなどを紹介しています。是非他の記事も読んでみてください。

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